関東在住のロキロビ家では、東日本大震災を経験しています。当時は長女が小学生、長男が幼稚園児、未就園児の年子次女と三女を抱え、繰り返す余震に家族みんなでリビングで寝た夜も・・・
その頃は、避難グッズと言っても子供4人とワンコを連れて私、ひとりで避難をしなければならない場合も想定して、最低限の避難グッズを使わなくなったマザーバッグに入れて玄関に用意していました。
今では子供たちも大きくなり、末っ子も小学生…自分の足で歩いてくれる年齢になりました。心配だったわんこ達もお空組になり、現在はモコ1匹…避難を考えると、かなり身軽になった我が家です。
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家族のルール
東日本大震災の時、長く続いた余震が少しおさまってホッとした頃、心配して家に来てくれていた実母を車で送る間、子供たちにお留守番を頼みました。本震から1か月と少し経っていた頃でした。
車で10分ほどの実家に着いて母を車から降ろしていた時に、緊急地震速報が鳴り響きました。生きた心地がせずに、揺れも気にせず車を走らせて自宅に戻ったとき、子供たちは私が安全と教えた場所に、長女指導のもと、全員で身を寄せ合って座っていました。
当時、小学3年生になったばかりの長女は私の顔を見ると得意気な笑顔で言ってくれました。
ホッとしたのと、長女の頼もしさに泣きそうになるのを堪えたのを今でも覚えています。
いざという時に備えての情報を共有する
現在、小学生、中学生、高校生とそれぞれが別々の場所で過ごしている我が家では緊急時の集合場所は次女と三女の通う小学校と決めています。これは地震の場合ですが、家で被災した場合の1番安全だと思われる場所の確認、学校にいる時間の被災では小学生は無理な移動をせず、姉や兄、父母の到着を小学校で待つように伝えています。
水害の危険が迫る場合は、高い建物に避難するように小学生たちに話しました。徒歩圏にある高い建物についても買物の時や出かけた車の中で話題にしています。
緊急時に公共の高い建物がなければ、マンションの外階段を昇ってでも、上へ上へ逃げるように…これが水害の時に守ってほしい事として小学生に伝えてあることです。
子供にはしっかり起きる事を伝えておく
災害の時にはどんな危険があるのか、どう行動すればいいのか、子供たちはわからないためにパニックを起こします。いつ来るかわからない災害から守ってあげたくても、いつも一緒に過ごせるわけではないので、予測できることをなるべく、子供たちに伝えて安全に行動できるように普段から声をかけるようにしています。
そして、子供がひとりで非難するときにも持ち出せるように、ひとりずつの避難リュックを用意しています。
避難持ち出し袋(リュック)は100均で・・・
子供たちそれぞれの避難持ち出し袋は100均で買いました。
これは高校生が体操服を入れてるものですが、こんなナイロンの巾着、売ってますよね。サイズは色々ありますが、これから紹介する避難グッズが入る大きさのものが必要になります。
袋の下の部分に紐が通ってリュックのように背負えるものも売られていたように思います。我が家は私が後付けで紐通し部分を作ってリュックの様に背負えるように直しちゃいましたが・・・(*´艸`)クスッ
紐も、元々入っているものは細めなので、小学生が背負っても当たりが和らぐように、家にある紐に付け直しました。キルティングなどで紐のカバーを作ってあげても良いかもしれません。
子供の避難持ち出し袋の中身は・・・
長期間使えることには向いていませんが、避難してすぐのタイミングであるといいなと思う物を入れています。子供が持つので重くない事も大事です。
- バレーシューズ(上履き、数百円で買えるもの、子供のサイズよりワンサイズ大き目くらい)
- 靴下1足 パンツなど下着類 軍手 レインコート(100均)
- ミネラルウォーター 500ml 1本
- ビスケット
- フェイスタオル&ハンドタオル
- ポケットティッシュ 2~3個 スーパーの袋 5~6枚 洗濯バサミ 1個
- ミニライト
- バンドエイド、ミニカイロ
- 携帯用除菌ティッシュ
- フリースひざ掛け(ミニサイズ)
2~9までの物をまとめて10のフリースでくるんで巾着に入れると背負ったときに痛くなく背負えると思います。もちろん、キルティングなどで背負える巾着を作るのでも全然OKです♪1のバレーシューズは別袋に入れて持ち出し袋と一緒に置くようにします。
フリースでくるんだ後、ビニール袋に入れて巾着に入れていると雨の避難時にも中身が濡れずに済みます♪
そして、子供たちの持ち出し袋は寝るときに自分の足元に置かせています。就寝中などに地震が来たりしてもすぐに持って避難するための備えです。
この10点に決めた理由
1.バレーシューズ
これは、玄関から避難できない時や、家の中にガラスの破片などが散乱してしまった時に足を保護するためにすぐに履くことができるので用意しています。
ワンサイズ上のものを用意するのは、保管している間にサイズアウトしてしまうのを避けるため・・・小学生は上履きがサイズアウトしたら、この避難用のものを下ろして、またワンサイズ上を購入して避難用にセットするようにしています。
中学生、高校生になるとサイズの変動がそれほどではなくなるので、必ずしもワンサイズ上じゃなくてもいいかもしれませんね。
2.下着類 5.タオル類 10.ミニひざ掛け
慌てて非難するときに、上着を着る事ができるのか心配です。下着類は体温調節の為だったり、小さな子は汚してしまった時の為に持っていると安心です。手袋の代わりにもなるし、手を保護してくれる軍手も入れておきます。
100均のレインコートも雨や風をしのいでくれるので入れています。少し大きめでも大丈夫(*´艸`) 荷物を背負って上から着れると楽なので、大きめなものがいいくらいです♪着丈の長さだけ歩きにくくならないように注意してくださいね。
タオル類、ミニひざ掛けも同じ理由です。ちなみにミニひざ掛けは我が家はフリースで自作したり、100均で購入したものを入れています。フリースは温かいのに軽いので子供の荷物には最適です。
3.ミネラルウォーター 4.ビスケット
救援物資などのお世話にならなければならないとき、子供たちには水分と食べ物をと考えて重さを考えると500mlが限界ですが、持ち物に入れています。
2~3か月に1回、みんなで持ち出し袋をチェックして、水やビスケットは消費してしまい、新しいものに入れ替えるようにしています。
6.8.9の衛生用品と雑貨
バンドエイドはケガのため、ティッシュは子どもには必須ですね(*´艸`)クスッ 手が洗えない事も考えて除菌ティッシュ、ゴミや濡れたものを入れられるスーパーの袋、洗濯ばさみはフリースなどを肩から掛けて留めておくとマントの様に使えたりするかな?と思い各自に一つずつセットしています。
寒い時期の避難に備えてミニカイロも入れてあります。揉むと暖かくなるタイプのものです。
7.ミニライト
今では100均でも売られているミニライト、暗い時の避難も考えてひとり1つずつ、あまり大きくない物を入れておきます。
重さへの配慮も必要
次女と三女は小学生・・・もっといろいろ持たせたいけれど重すぎては非難が遅れるし、避難が辛い物になります。なので、これが最低限の装備となりました。
パパや私が持ち出す袋に、子供たちの装備の足りないものを入れておくようにしています。
家族の避難を考えて…
仕事の帰りが普段、遅めのパパは、東日本大震災の時も帰宅できず、私は子供たちと一晩を過ごしました。当時はまだモコはいなくて、わんこはロッキーとロビンのみ・・・それでも、家からの非難を考えたら、ロッキーとロビンを連れて逃げられるだろうか?と不安に感じて夜を過ごしました。
子供たちはリビングに全員寝かせて、当時はバレーシューズも用意していなかったので、ビニール袋に入れた運動靴をそれぞれの足元に用意して、1歳児だった末っ子のおんぶ紐、小学生のリュックに二人分の紙おむつをセットして、いざという時に背負ってねと長女に頼み…ワンたちにはすぐにリードを付けられるようにハーネスをつけたまま、朝を迎えました(*´艸`)
現在は玄関に私やパパが持ち出す、避難バッグを用意していますが、粉ミルクだったりミネラルウォーターの2Lだったりを用意しなくなって、少し楽になりました。
使用できる状態であることが大事(定期的な点検を)
災害があると、心配になる避難グッズですが、用意して何年も放置していると、いざという時には消費期限切れの水や食料になっていたり、電池切れのライトになってしまったり・・・これでは意味がなく、置き場所を占領していただけの物になってしまいますね。
数か月に1度、家族みんなで防災について確認しながら、持ち出し袋の中身を確認して古くなったものは入れ替える…その事でも、もう1度防災について考える機会になりますし、普段から意識をしていると、子供たちも少しは安全に行動できるかもしれません。
いつも一緒にいられればいいけれど、成長と共に過ごす場所は変わっていき、災害はいつ来るのかわかりません。少しでも子供たちも身を守る助けになってくれたらと願います。
背負って逃げなければならなかった末っ子ですら、自分の荷物を持って避難できる年齢になった事に子供の成長を喜ぶ気持ちもいっぱいです。
まとめ 『転ばぬ先の杖でもある避難グッズは100均で揃えるのもアリ』
防災グッズや持ち出し袋を購入しようと思うと高価なものもたくさんあって、正直、手が出せませんでした(´-ω-`)シュン だって使うかわからない非常食とか入ってるし…((+_+))
それでも、ポータブルトイレ(水不要タイプ)や非常食は用意するようにしています。ただ、家族が多いので持ち出し袋の内容では足りないなぁと感じることも多く、実際に避難するときに持ち出すことを考えて、子供たちそれぞれに持ち出し袋を用意する事を思いつきました。
そして分散する事で、誰か持ち出せない子がいても、他の子がカバーできる場合もあるかな?と考えています。
自分が全部持ち出すつもりでいても、例えば子供が怪我をしていたり、ひとりで避難できない状況なら私は迷わず荷物を捨てて子供を抱いて非難するでしょう。
そんな時に、子供用の持ち出し袋は家族の助けになってくれるかもしれません。現在はわんこ1匹になった我が家ですが、わんこ用の持ち出し袋も用意しておこうと思っています。